「海とくらしの史料館」について
国の史跡指定を受けた台場公園に隣接する景観を守るため、明治時代に建造された「酒蔵」の改修工事を経て、民俗資料館として平成6年4月に開館しました。
1階 展示室
さかなのはく製を中心に、水産情報・漁法の紹介をするとともに、館内にある本物の漁船「みなと丸」に乗ることができます。
日本一の巨大マンボウ(チョボリン 2.8m)や体長4.2mのホホジロザメの迫力あるはく製をはじめ、クロマグロ、シュモクザメ、ウバザメなどのはく製をじっくり観察できます。また、かわいらしいたくさんのハリセンボンのはく製も楽しめます。
館内のはく製は、香川県出身『種 政幸』氏が長年の研究を経て、独自の方法で作り上げた作品です。
魚の体を傷つけずに、口とエラから肉・骨を完全に取り出し、皮1枚の状態にし、薬品処理をして形を整え、時間をかけてよく乾かします。
もう一度、特殊な薬品処理の後、特別な樹脂を吹き付け乾かす作業を繰り返し、形を整えるためにつめていた砂・木くず・微粒粉剤を取り出し完成させます。
当時、図鑑でしか見ることのできなかった「本当の魚」を子供たちに見せたいという熱い想いが、多数のはく製を産みました。貴重な作品の数々をご覧ください。
1階 「メタルフィッシュ」
本物そっくりのスズ鋳物による「魚クラフト」
水木しげるロードから海岸通りに続く「おさかなロード」にあるすべての作品は「メタルフィッシュ工房」森下さんの作品です。まるで本物のような精巧な作品です。
Instagram→フィッシュクラフト工房
2階通路 ハリセンボン通り
ハリセンボンだらけの通路は、とびっきりのフォトスポットです。
いろんな角度で楽しい写真を撮影してください。
2階 展示室
人びとのくらしをテーマにしたふるい民具を展示するとともに境港市の指定文化財を三点常設展示しています。
このほか、「橋本興家」さんや「松本英三」さんの版画展を行っています。
(注:各種イベント、特別企画展示開催中は除く)
中庭
中庭の一部で「伯州綿」を育てています。浜綿(はまわた)とも呼ばれ、境港の特産品です。
江戸時代から続く、国指定の伝統工芸品「弓浜絣」の原材料となっています。
詳しくはこちら→伯州綿WEBサイト
5月に伯州綿の種まき・10月に伯州綿の収穫をします。